※ネタバレあり
薬屋のひとりごとの主人公猫猫が壬氏を好きになるのはいつなのか、また異性として気になり始めるのはいつ頃なのか考察していきます。
猫猫が壬氏を少なくとも人として好きだと独白しているのは原作小説6巻
※2025年4月現在漫画版はまだありません。
壬氏からすがるように「俺のことはそんなに嫌いなのか?」と聞かれた猫猫。その返事は…
「嫌いではないでしょうね」
むしろ好ましく思っているかもしれない。当初の出会いから考えると、ずいぶんこの貴人を前向きに考えるようになった。
引用 薬屋のひとりごと 小説6巻
恋愛感情に関して自覚した描写はなくとも、少なくとも人として好きだということがわかります。
猫猫が壬氏を異性として初めて好きだと自覚しているのは原作小説12巻
※2025年4月現在漫画版はまだありません。
熊男に襲われる猫猫。かばった雀は重傷を負う。
そして遺言を伝えるかのように猫猫に言う。
「猫猫さんにもいろんな事情がありますから、感情に流されないことは大切ですぅ。でも……」
雀は血で濡れた左手で猫猫の頬に触れる。
「それを言い訳にしちゃダメですよぅ」
引用 薬屋のひとりごと 小説12巻
重症の雀の処置がひと段落した猫猫は遺言めいた雀の言葉に心動かされ、疲れているにもかかわらず普段なら呼び出されないと向かわない壬氏の執務室に向かう。
壬氏も何日も徹夜して大変疲れており、猫猫を抱きすくめ床の上に2人は横になる。
そのまま密着した状態で世間話をしていると、安心したのか眠りはじめた壬氏。
猫猫は眠る壬氏の顔を見ながら壬氏の猫猫への熱量をまるで焼けた鉄のような熱さだと考え、こう思う。
猫猫はそんな熱量をぶつけられても、困る。猫猫に返せるものといえば、それこそぬるま湯のような温度だ。
引用 薬屋のひとりごと 小説12巻
壬氏のような燃え上がるような熱量はなくても、ぬるま湯のような温度の熱量なら返せるということですね。
ここが猫猫が最初に自分の気持ちをはっきりと自覚している描写だと思います。
そして…
猫猫は壬氏に顔を近づけた。壬氏の寝息と猫猫の息が重なる。壬氏の唇は頬よりもさらにひんやりとしていた。
引用 薬屋のひとりごと 小説12巻
なんと!猫猫が自分から壬氏に口づけします。
壬氏は眠ってしまって気づいていませんが、ようやく壬氏の長すぎる片思いが実った瞬間でした。
そして話は少し飛び、原作小説12巻の終話にはこんな描写があります。
たぶん猫猫の壬氏への気持ちは、燃え上がるような熱情ではない。壬氏が猫猫に対して寄せる想いに応えることはできないが、でも同時に、これだけ安堵を感じられる人物はそうはいないと思いつつある。
猫猫は自分の感情がどういうものなのか把握しつつあった。
そして、ちゃんと受け止めるべきだと考えるようになった。
引用 薬屋のひとりごと 小説12巻
面倒ごとが嫌で壬氏の気持ちに気付きながらも逃げ続けた猫猫。
自分の感情を把握し、やっと覚悟を決めたようです。
まぁ壬氏の気持ちを受け止めるということは、権力などに興味がない猫猫からしたら面倒ごとだらけになるので逃げたくなるのも分かりますね。
壬氏の粘り勝ちですね^^
猫猫が壬氏への無自覚だけど特別な感情の描写があるのは原作小説4巻とサンデーGXコミック19巻
※2025年4月現在ねこクラゲ先生のガンガン版はまだありません。
子一族の砦に囚われている猫猫を救出するため、国の禁軍を動かして戦う壬氏。
禁軍は大勢いるのに、窓を開けて壬氏を見つける猫猫。
遠いかがり火に照らされた侵入者たちを見て、猫猫は止まった。どうしてそれがわかるのか、自分でもよくわからない。ただ、その姿は目に焼き付いてしまう。
戦場など似つかわしくない天女のようなかたがいたような気がした。高貴な色の鎧を身に着け、勇ましい武人の姿でそこにいる。
引用 薬屋のひとりごと 小説12巻
大勢の中なのになぜか見つけてしまうこの現象は、恋なのではないか…と思います。
無意識に壬氏のことを求めていたのではないかと。
まぁこの時の猫猫ならまだ感づくこともなかったとは思いますが笑
まとめ
- 猫猫が壬氏を少なくとも人として好きだと独白しているのは原作小説6巻
- 猫猫が壬氏を異性として初めて好きだと自覚しているのは原作小説12巻
- 猫猫が壬氏への無自覚だけど特別な感情の描写があるのは原作小説4巻とサンデーGXコミック19巻
でした。
この後も壬氏の気持ちに気付きつつのらりくらりとかわしていきますが(壬氏かわいそう笑)案外猫猫も滝壺カエル事件で壬氏が宦官ではないと気づいてから少しずつ異性として意識するようになっていたのでは…と筆者は思います。
両思いになっても2人が結婚するためのハードルはまだまだありますが、結ばれることを期待したいですね^^
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